解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第1問

医療事故の防止について誤っているのはどれか。

1:医療事故調査の目的は責任の追及である。

2: 疲労・ストレスや作業中断はエラーの発生要因である。

3:感染予防にスタンダードプリコーションが重要である。

4:医療事故に該当する事例は日本医療安全調査機構に報告する。

5:事故や障害につながったかもしれない事例をインシデントと呼ぶ。

医療事故とは、病院、診療所、助産所に勤務する医療従事者が提供した医療に起因し、または、起因すると疑われる死亡または死産で、その死亡または死産を予期しなかったものをいう。

1:正解。医療機関は医療事故調査制度に基づいて事故の発生原因の調査を行い、再発防止に役立てる。

2:①疲労・ストレス、②中断、③複雑さ、④交替などがエラーの発生しやすい要因となる。

3:感染症の有無にかかわらず全ての患者ケアに対して普遍的に適用される標準予防策(スタンダードプリコーション)を実施する必要がある。患者の血液、体液、分泌物(汗は除く)、排泄物、傷のある皮膚や粘膜を感染の可能性がある物質とみなして対応することで、患者と医療従事者の院内感染の危険性を減少させる予防策である。

4:医療事故が起こった場合、院内調査が行われ、その結果を日本医療安全調査機構に報告する。

5:医療行為の過失はあったが結果として事故には至らなかった事例をインシデントという。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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