解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第31問

超音波画像計測について正しいのはどれか。3つ選べ。

a: 生体軟部組織中の音速は約340m/sである。

b: 超音波の周波数が高いほど体内での減衰が小さい。

c: 超音波は音響インピーダンスが異なる界面で反射する。

d: 心室壁の厚さを測定できる。

e: 血管内から血管の断面を観察できる。

対象物に探触子を当てて超音波を発生させ、反射した超音波を受信し、画像データとして処理する。また、血流のように動きのある物に対してはドップラー効果を利用して、動いている方向を調べることも行われる。超音波の反射は音響インピーダンスの異なる界面で起こる。音響インピーダンスは媒質中の音速と媒質の密度との積で表される。臓器ごとの大小関係は、骨>臓器(筋肉、肝臓)>血液>水>脂肪>空気の順となる。

a:超音波は20KHz以上の周波数の音波である。速度は空気中で約340m/sで、水中及び生体軟部組織では約1500m/sである。

b:超音波の吸収は周波数が高くなるほど大きくなるため、減衰も大きくなる。

c:正解。音響インピーダンスの異なる界面で反射や屈折が生じる。

d:正解。胸部エコーや経食道心エコーにて測定できる。

e:正解。血管内超音波検査(IVUS)は超音波を用いて血管内部の断層画像(血管面積、内腔面積、プラーク面積、プラークの偏心性、石
灰化の程度と局在等)を得ることが出来る検査である。一般的には経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行する際に行われる。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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