解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第27問

計測機器と用いられるトランスデューサとの組合せで誤っているのはどれか。

1: 超音波診断装置 - 圧電素子

2: 熱希釈式心拍出量計 - サーミスタ

3: パルスオキシメータ - ホール素子

4: カプノメータ - 赤外線検出素子

5: 観血式血圧計 - ストレインゲージ

トランスデューサは測定、情報転送を含む様々な目的のために、ある種類のエネルギーを別のものに変える装置で、通常電気的、電子的な素子または電気機械である。

1:超音波は音響変換素子により発生、検出される。電歪素子と圧電素子があるが、医療用には圧電素子が使用される。

2:熱希釈式心拍出量計では、血液温の変化を肺動脈に挿入したサーモダイリューションカテーテルにあるサーミスタで検出している。

3:正解。赤外線(940nm)と赤色光(660nm)をランバートベール法則を基に吸光度を計測し、吸光度比の違いから酸素飽和度を検出している。ホール素子は磁界を検出するのに用いられる。

4:CO2ガスが赤外線(約4.3μm)を強く吸収することを利用し、呼気に含まれる二酸化炭素分圧を測定している。

5:受圧膜の変位を半導体や金属ストレインゲージの抵抗値変化に変換して検出している。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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