解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第24問

トリアージタグが示す救急処置で優先順位の高い順に並べたのはどれか。

1: 黒>赤>黄>緑

2: 黒>赤>緑>黄

3: 赤>黒>黄>緑

4: 赤>黄>緑>黒

5: 緑>黄>赤>黒

救急事故現場において、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設の決定などにおいて用いられる。判定結果は4色のマーカー付きカードで表示され、一般的に傷病者の右手首に取り付けられる。このカードはトリアージタグと呼ばれ、不要な色の部分は切り取り、先端にある色で状態を表す。治療対象群(治療不要も含む)が3段階と、治療できないものの、計4段階に分類している。傷病者を傷病の緊急度や重症度に応じ、START法で分け、表示するために用いる。

黒(black tag) – カテゴリー0(無呼吸群)
死亡、または生命徴候がなく、直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能なもの。
赤(red tag) – カテゴリーI(最優先治療群)
生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置をすべきもの。
黄(yellow tag) – カテゴリーII(待機的治療群)
基本的にバイタルサインが安定しているものの、早期に処置をすべきもの。
一般に、今すぐ生命に関わる重篤な状態ではないが処置が必要であり、場合によって赤に変化する可能性があるもの。
緑(green tag) – カテゴリーIII(保留群)
歩行可能で、今すぐの処置や搬送の必要ないもの。完全に治療が不要なものも含む。
搬送・救命処置の優先順位はI → II → IIIとなり、0は最後に救護所へ搬出される。

トリアージタグは、どこにつけてもいいわけではなく、原則として右手首につけることになっている。ただし右手首が負傷、もしくは切断されている場合は、左手首→右足首→左足首→首の順番でつける(衣類や靴などにはつけない)。
トリアージ実施者(医師、看護師、救急救命士)は気道確保、外出血の止血のみ行い、治療には参加しない。トリアージは時間のある限り繰り返し行う。その際、古いトリアージタグは外さず、新しいものを新たに付ける。

トリアージタッグには以下のような記載項目があり、トリアージ実施者が記入する。
・収容医療機関名
・トリアージ実施機関
・傷病名
・トリアージ区分
・特記事項
・人体図
・患者の個人情報(氏名、年齢、性別、住所、電話番号など)

1:不適切。

2:不適切。

3:不適切。

4:正解

5:不適切。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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