解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第60問

無線LANについて正しいのはどれか。3つ選べ。

a: 通信規格はIEEE 802.11シリーズで規定されている。

b: 同じ周波数帯域を使用する電波利用機器がある。

c: 各チャネルの中心周波数は同じである。

d: 一つのアクセスポイントに接続できる無線通信端末は1台である。

e: 暗号化方式としてWPA(Wi-Fi Protected Access)がある。

無線LANとは、ケーブルを使わずに電波でインターネットに接続できるネットワークシステムである。
2.4GHz帯と5GHz帯、6GHz帯の3つの通信帯を持ち、安定した接続が可能になっている。6GHz帯は家電や航空・気象レーダーの電波とも干渉しないため、安定した通信が可能となっている。5GHz帯は障害物に弱い一方で、電波干渉という無線通信の電波と家電などが発する電波が、互いに干渉することで、通信状態が不安定になる状態になることが少ないのが特徴。屋外利用は電波法で禁止されている。2.4GHz帯は、障害物に強く、屋内・屋外共に利用可能である一方で、電化製品や無線機器と電波干渉を起こしやすいところがある。
【規格】
IEEE802.11ax(11ax)、IEEE802.11ac(11ac)、IEEE802.11n(11n)、IEEE802.11a(11a)、IEEE802.11g(11g)、IEEE802.11b(11b)などがあり、利用周波数帯や通信速度が異なる。11nは「Wi-Fi 4」、11acは「Wi-Fi 5」、11axは「Wi-Fi 6」と呼ばれている。

a:正解。IEEE802.11ax(11ax)、IEEE802.11ac(11ac)、IEEE802.11n(11n)、IEEE802.11a(11a)、IEEE802.11g(11g)、IEEE802.11b(11b)などがあり、利用周波数帯や通信速度が異なる。

b:正解。無線LANは、2.4GHz帯、5GHz帯の周波数を使用している。2.4GHz 帯を用いている電子レンジ、コードレス電話、Bluetooth 機器、マイクロ波治療器、その他の電波利用機器が近くで用いられている場合に、電波干渉による通信速度の低下等の通信障害が発生する。5GHz帯は利用可能な無線チャネルが多く、干渉源が少ない。

c:使用する周波数帯域(2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯)とチャンネル番号によって、中心周波数は異なる。

d:Wi-Fiルーターの同時接続可能台数は、理論上253台となっている。接続台数が増えるほど、ルーターに負荷がかかるので、推奨接続環境に接続可能台数が記載されている。

e:正解。無線LANの技術が進展し利用されるようになる中でWEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)、WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)という4つの主要なセキュリティプロトコルが登場している。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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