解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第56問

誤っているのはどれか。

1: 無線通信は主に電波を用いる。

2: アナログ通信は伝送路で信号が減衰する。

3: 光ファイバはコアとクラッドで構成される。

4: ディジタル通信はアナログ通信に比べて雑音に強い。

5: 同軸ケーブルは電線を2本対で撚より合わせたケーブルである。

1:無線通信とは、電波や光などを利用して行う電気通信で、電線やケーブルを使わずに通信する技術である。

2:アナログ通信では、伝送路を伝わるうちに信号が減衰し、誤差が発生する。長い距離を伝送するには中継器が必要で、中継器は減衰した信号をそのまま増幅する。アナログ信号はノイズの影響を完全に取り除くことができないため、受信した信号はノイズが乗って劣化したものになる。

3:光ファイバは、石英ガラスやプラスチックで形成される細い繊維状の物質で、中心部のコアとその周囲を囲むクラッドの二層構造になっている。コアの部分は、クラッドの部分よりも屈折率が高くなっている。このため、光は全反射という現象により、コアの内部に閉じこめられた状態で伝搬する。

4:デジタル通信はアナログ通信に比べて雑音の影響を受けにくく、ノイズ耐性に優れている。アナログ通信では、波形そのものに雑音が入り、一度入り込んだノイズの影響を完全に取り除くことはできない。デジタル通信では、1か0という波形に雑音が入り、受信時に「0」か「1」かの区別さえできれば、誤りなく元の送信情報に戻すことができる。

5:正解。同軸ケーブルは、中心導体、絶縁体、外部導体(シールド)、外部被覆の4つの層で構成されている。断面は同心円状で、円筒状を重ねた構造をしている。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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