解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第54問

正しいのはどれか。

1: マンガン乾電池は二次電池である。

2: 電池は電圧のリプルが大きい。

3: 電池の放電容量の単位はFである。

4: インバータ回路は交流電圧を直流電圧に変換する。

5: 安定化電源は負荷抵抗が変動しても一定電圧を出力する。

1:一次電池とは、一度使い切ってしまったら捨ててしまうことになる使い切りタイプの電池のことである。電池内で起こる化学反応から電気を生み出すので、その反応が進む限りは電気を取り出し続けられが、容量がなくなってしまうと使用出来なくなる。一次電池には様々な種類があり、アルカリ乾電池・マンガン乾電池・酸化銀電池・リチウム一次電池などが挙げられる。二次電池とは、電気を何度も貯めたり取り出したりできる電池のことで、「蓄電池」とも呼ばれている。二次電池には、ニッケル水素電池や鉛蓄電池、リチウムイオン電池など多くの種類がある。

2:リプルは直流の電流の中に含まれている脈動の成分のこと。リプル電圧は直流電圧に重畳する交流成分で、電源の出力電圧の変動を意味する。電池は直流電源であることから、電圧の変動成分がないためリプルは小さくなる。

3:電池の放電容量とは、充電が完了した後に電池から放電できる電気量である。Ahで表される。

4:電圧や周波数を変更するためには、交流の電気を一旦直流に変換し、再度交流に戻す必要がある。 交流から直流にする回路を「コンバータ回路」、直流から再度交流に変換する回路を「インバータ回路」という。

5:正解。安定化電源とは、直流の出力電圧が常に一定の値になるように制御された電源回路またはその機能をもつ装置のこと。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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