解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第27問

小電力医用テレメータについて誤っているのはどれか。2つ選べ。

a: 送信機のアンテナが長いほど送信効率がよい。

b: 使用する周波数帯は各メーカ共通である。

c: 混信対策としてゾーン配置が用いられる。

d: 受信感度不足にはブースタが用いられる。

e: 送信出力は50mW程度である。

小電力医用テレメータは、医療機関や研究機関で患者から得た生体情報を無線で送信するシステム。
特定小電力無線局の免許を必要とせず、420MHz帯~440MHz帯のUHF(極超短波)周波数帯域を使用する。

小電力医用テレメータの送信機は、占有周波数帯によってA型、B型、C型、D型、E型、BAN型に区分されています。
A型が1チャンネル(12.5kHz)、B型が2チャンネル(25kHz)、C型が4チャンネル(50kHz)、D型が8チャンネル(100kHz)、E型が40チャンネル(500kHz)の幅を占有している。

近隣のチャンネルを同時に使用すると混信する可能性があるため、チャンネル番号の離れた組み合わせで使用することが義務付けられている。この組み合わせのことをゾーンといい、1フロア1ゾーンの原則がある。
チャンネル番号の1桁目は、周波数帯域を6つに分けたバンド(バンド1、2、3、4、5、6)を意味する。

a:正解。アンテナの長さは、使用する周波数(波長)によって決まり、アンテナの大きさが1/2、1/4波長のときに最も効率よく電波が出てくる。420MHzを利用した場合は、波長の1/2(35㎝)、または1/4(18㎝)がアンテナの長さとなる。

b:メーカーの違いに関わらず、420MHz帯~440MHz帯のUHF(極超短波)周波数帯域を使用している。

c:近隣のチャンネルを同時に使用すると混信する可能性があるため、チャンネル番号の離れた組み合わせで使用することが義務付けられている。この組み合わせのことをゾーンといい、1フロア1ゾーンの原則がある。

d:小電力医用テレメータのブースタとは、特定小電力医用テレメータ信号の損失を補償する機器である。

e:正解。空中線電力は占有周波数帯によって異なり、A~D型が1mW以下、E型が10mW以下の強さとなっている。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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