解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第14問

COPDの最大の危険因子はどれか。

1: 加齢

2: 肥満

3: 喫煙

4: アスベスト曝露

5: アトピー素因

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称である。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病ともいえる。最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症する

1:加齢とともに1秒率は低下するが、COPDの病態を呈さない。1秒率(1秒量÷努力性肺活量)とは、気道の狭くなっている状態(閉塞性障害)の目安のことで、最大努力で呼出した時にはける全体量(努力性肺活量)とその時に最初の1秒間ではける量(1秒量)を測定する。

2:COPDの危険因子ではないが、気管支喘息やCOPDを悪化させ得る。

3:正解。COPDの発症には、年齢や喫煙の曝露量が関係している。高齢の喫煙者の約半数で、年60箱以上タバコを吸うヘビースモーカーの約7割でCOPDが発症している。

4:アスベスト曝露では、アスベスト肺、悪性胸膜中皮腫、肺癌などの発症のリスクがある。

5:アトピー素因は気管支喘息の危険因子である。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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