解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第89問

不動態について正しいのはどれか。3つ選べ。

a: チタン合金に形成される。

b: ステンレス鋼に形成される。

c: 酸化被膜である。

d: 形状記憶効果を示す。

e: 熱硬化性をもつ。

不動態とは、金属表面の腐食作用に抵抗する酸化被膜が生じた状態のこと。この被膜は溶液や酸にさらされても溶け去ることが無いため、内部の金属を腐食から保護するために用いられる。すべての金属が不動態となるわけではない。不動態になりやすいのは、ステンレス、アルミニウム、クロム、コバルト、ニッケル、チタン、亜鉛などやその合金である。また、これらの金属は弁金属と呼ばれる。不動態を作る金属であっても、まったく腐食が起こらないわけではない。これは不動態被膜に孔があくことが原因であり、これを孔食という。

a:正解。不動態になりやすいのは、ステンレス、アルミニウム、クロム、コバルト、ニッケル、チタン、亜鉛などやその合金である。

b:正解。不動態になりやすいのは、ステンレス、アルミニウム、クロム、コバルト、ニッケル、チタン、亜鉛などやその合金である。

c:正解。不動態とは、金属表面の腐食作用に抵抗する酸化被膜が生じた状態のことである。

d:形状記憶効果とは、ある温度以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質を持った合金のことで、形状記憶合金と呼ばれる。チタンとニッケルの合金(ニッケルチタン)が一般的であるが、その他にも鉄-マンガン-ケイ素合金など、様々な素材で作られている。

e:熱硬化性とは、加熱すると重合を起こして高分子網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなること。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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