解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第43問

医療機器の安全管理業務とその評価との組合せで誤っているのはどれか。

1: 機種選定の検討 - 経済的な評価

2: 受け入れ試験 - 臨床的な評価

3: 教育・訓練 - ベンチテストによる評価

4: 保守点検 - 稼働率による評価

5: 廃棄 - MTBFによる評価

医療機器の安全を確保するため、医療従事者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施や医療機器の保守点検に関する計画の策定及び保守点検の適切な実施、医療機器の安全使用のために必要となる情報、その他の医療機器の安全使用を目的とした改善のための方策の実施、その他、医療機器の安全管理に関し必要と認める業務を組織的、系統的に行う必要がある。

1:機種選定において検討が必要な項目は、性能、安全性、経済性、操作性などが挙げられる。

2:受け入れ試験は、納入されるME機器が意図した性能や安全性、操作性を持っているかを評価する試験である。受け入れ試験には、ベンチテスト(工学的観点)、臨床的評価(臨床的観点)がある。

3:正解。医療従事者に対するME機器の安全使用のための研修の実施が必要である。ベンチテストとは、ME機器の性能を評価するために実施されるものである。

4:稼働率は、本来稼働すべき時間に対する実際の稼働時間のことである。保守点検により、故障率の減少や安全に使用できる稼働時間の延長が期待できる。稼働率を評価することで、適切に保守点検が行われていたか評価できる。保守点検には、始業点検、使用中点検、終業点検、定期点検、故障点検がある。

5:MTBF(Mean Time Between Failure:MTBF(平均故障間隔))は、故障までに稼働した時間の平均を指し、システムや機器の信頼性を示す指標のひとつである。ME機器の性能や安全性が保たれなければ、廃棄や機器更新をしなければならない。廃棄の時期の評価に、MTBFは検討項目の一つである。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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