解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第4問

傷害に対する細胞の適応現象として適切なのはどれか。3つ選べ。

a: 萎縮

b: 肥大

c: 増生

d: 壊死

e: アポトーシス

細胞傷害に対する細胞・組織が恒常性を維持するため様々な適応現象が起こる。 それらには、肥大、過形成、萎縮、化生と呼ばれる現象があり、それぞれにおいて様々な原因により異なる細胞・組織像を示す。

a:正解。萎縮とは、正常の大きさ異に発達した臓器、組織、細胞の容積が減少することをいう。

b:正解。肥大とは、細胞の容積が増すことをいう。

c:正解。増生(過形成)とは、組織を形成している細胞数の過剰な増殖によって容積が増すことをいう。肥大とは区別されている。

d:壊死(ネクローシス)とは、病理的な細胞死のことをいう。長期間にわたって漸次進行する。細胞小器官が浸潤、細胞自身も膨張し、細胞膜が破裂、内容物が飛散する。

e:アポトーシスとは、生理的(プログラムされた細胞死)/病理的な細胞死のことをいう。短時間に進行する。核の萎縮、断片化が起こり、ついで細胞自身が断片化する。その間、ミトコンドリアなどの細胞小器官はほぼ正常の形態に保たれている。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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