解説付 臨床工学技士国家試験 第37回 午前:第34問

輸液ポンプ使用時の異常検出に超音波を利用しているのはどれか。

1: 回路閉塞

2: 滴下異常

3: 気泡混入

4: ドア開放

5: フリーフロー発生

輸液ポンプは、設定した時間あたりの流量で持続的に輸液や薬剤投与をコントロールすることができる医療機器である。
流量制御型は、送り出す流量が一定になるようにポンプの速度を制御している。
滴下数制御型は、点滴プローブにより滴下数を監視することで、投与量をコントロールしている。
警報の種類は、気泡検出、回路閉塞、流量異常、ドア開放、バッテリアラーム、輸液完了アラームなどがある。

1:回路閉塞を検知するために、荷重センサが用いられる。チューブが閉塞するとチューブが広がり、その広がりをセンサが検知してアラームを鳴らす。

2:滴下異常検出には、赤外線が用いられる。滴下センサーは輸液セットの滴下筒を挟むように取付けて、挟み込んだ両端は赤外線を発光するLEDと、一方には赤外線を受光するトランジスタが付いていて、薬液が滴下する時に赤外線が一瞬遮られることをカウントして流量を測定している。

3:正解。気泡検出には、超音波技術を利用した気泡センサが用いられる。

4:ドア開放検出には、磁気センサが用いられる。ドアの開放により、磁気が変化することにより開放を検出する。

5:フリーフローとは、輸液ポンプ使用中や使用後に輸液ポンプに流量制御されずに輸液バック内の薬剤が意図せずに急速に投与されることである。輸液ポンプのドアを開けると自動的に輸液ラインのクリップが閉じるアンチフリーフロー機能がついているポンプがある。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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