カテーテルアブレーション装置について正しいのはどれか。
1: 治療時のカテーテル先端の温度は300℃である。
2: 低周波電流を発生させる。
3: 対極板は不要である。
4: 術後心機能が低下する。
5: カテーテル先端を目的部位に接触させて治療する。
カテーテルアブレーションは不整脈を引き起こす異常な心臓内の局所をカテーテルで焼灼して正常のリズムを取り戻す治療である。アブレーション治療用のカテーテルを太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入し、カテーテル先端から高周波電流を流して焼灼することで、不整脈を根治する。
高周波発生装置、アブレーションカテーテル、対極板などから構成されている。
カテーテル先端から高周波電流を流し、発生したジュール熱により心筋を焼灼する。カテーテル先端と対極板の間に 10~30W 程度の高周波電流を流すことで、カテーテル先端が 50~70℃に熱せられる。電流を 30~60秒間通電すると、カテーテル先端に接した組織が直径 5mmの範囲で凝固壊死し、非可逆的変化を起こす。
1:カテーテル先端のチップから高周波の電気を流して、心臓内の組織を1点ずつ50~70度で焼く治療法である。
2:高周波発生装置では 300~750kHzの高周波電流を発生させる。
3:高周波発生装置、アブレーションカテーテル、対極板などから構成されている。
4:不整脈が改善するため、心機能は改善する。
5:正解。カテーテル先端に接した組織が直径 5mmの範囲で凝固壊死させ、不整脈の発生部位を治療する。