解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第8問

腎臓の集合管に作用するホルモンはどれか。2つ選べ。

a: レニン

b: アンジオテンシンⅡ

c: アルドステロン

d: バソプレシン

e: エリスロポエチン

腎臓には、体内の物質代謝の最終産物の大部分を排泄する機能と並んで、体液を調節して体内環境の恒常性(ホメオスターシス)を保つ機能がある。水や電解質など生体に必要な成分が血液中で常に一定に保たれるよう調節し、浸透圧や酸・塩基のバランスを正常に維持してい
る。

a:レニンは、血圧低下などにより腎動脈圧が低下すると腎臓の傍糸球体細胞で産生、分泌される。レニンは、レニン基質(アンギオテンシノゲン)に作用し、アンギオテンシンⅠを活性化することでRAA系を作動させる。

b:アンジオテンシンⅡは副腎皮質に作用してアルドステロンの分泌を促進するほか、血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させる働きを持つ。

c:正解。アルドステロンは腎臓の集合管に作用してNa+の再吸収と二次的な水の再吸収、およびK+の排泄を促進する。

d:正解。右心房にある低圧受容器が働くと、その情報が視床下部に伝えらえる。その結果、下垂体後葉からバゾプレッシンが分泌され、バゾプレッシンが集合管に作用して水の再吸収を促進する。

e:エリスロポエチンは骨髄中赤芽球系前駆細胞に作用し、赤血球への分化・増殖を促進する。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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