人工呼吸管理の災害時への対応として誤っているのはどれか。
1: 常時から非常電源用コンセントに電源プラグを接続しておく。
2: 用手的換気装置の用意をしておく。
3: 医療ガス安全管理委員会に設備、配管の点検を依頼する。
4: 人工呼吸器の内部バッテリを優先して使用する。
5: 停電後の復電時には、サージ電流対策を講じる。
人工呼吸器動作停止の原因として、電源供給の停止、医療ガス供給の停止がある。緊急時の備えとして、
・人工呼吸使用の際は非常用電源に接続し、使用しない際も常に充電をしておく。
・用手的換気装置などの必要物品をベッドサイドや所定の位置に常備し、常に使用できるようにしておく。
・用手換気手技など、緊急時対応についてスタッフトレーニング、シミュレーションを定期的に実施する。
・人工呼吸器を使用している酸素配管アウトレットは2つ以上、および酸素流量計を確保する。
・学会指針などを参考に院内の安全管理マニュアルを整備しておく。
・非常用電源設備や医療ガス設備など災害時に備えて病院、施設全体での定期点検、保守管理を実施し記録を残す。
1:人工呼吸使用の際は非常用電源に接続し、使用しない際も常に充電をしておく。
2:用手的換気装置などの必要物品をベッドサイドや所定の位置に常備し、常に使用できるようにしておく。
3:病院、施設内に医療ガス安全管理委員会を設け、災害時に備えて病院、施設全体での定期点検、保守管理を実施し記録を残す。
4:正解。電源供給が通常通り行われている場合には、電源供給源からの使用を行い、内部バッテリは電源トラブル時等に使用する。
5:サージ電流とは、電源投入時(停電からの復帰時)等に生じる瞬間的な規格外の大電流のことである。停電時に電源を接続したままバッテリー駆動している機器においては、サージ電流による誤動作や装置破損を考慮する。