解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第6問

細胞小器官について正しいのはどれか。3つ選べ。

a: リボソームはタンパク質を合成する。

b: 細胞膜は電位勾配を形成する。

c: ゴルジ体はATPを産生する。

d: リソソームは分泌を行う。

e: 染色体は核内にある。

細胞質には、さまざまな機能を営む細胞小器官が含まれている。 ミトコンドリアはATP合成の場、リボソームはタンパク質合成の場、ゴルジ体は梱包発送の場、リソソームは異物・不要物処理の場である。

a:正解。リボソームはRNAとタンパク質の複合体であり、大小2つの顆粒が重なった構造をしている。mRNAに結合し、タンパク質を合成する。

b:正解。細胞膜は、リン脂質二重層の構造をしている。そのためイオンや電荷をもった物質が通過できず、細胞内外に濃度差ができるため電位勾配が形成される。

c:ゴルジ体は平たい袋状の構造が積み重なったような構造をしている。粗面小胞体で合成されて輸送小胞の形で送り出されたタンパク質は、ゴルジ体へ取り込まれた異物などを分解する。

d:リソソームにはゴルジ体で作られた各種の加水分解酵素が含まれる。不要になった細胞小器官や食作用、飲作用により細胞内に取り込まれた異物などを分解する。

e:正解。DNAは、通常は染色質の形で核内に広がって存在する。細胞分裂が始まると、染色質は凝集されて染色体の構造をとる。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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