解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第47問

図のような1回巻きのコイルの中心に向けて磁石を急速に動かした後、磁石を停止させた。このとき、コイルに流れる電流について正しいのはどれか。

1: 磁石の動きに関わらず、電流は流れない。

2: 磁石が動いている間、電流はA→B→Cの方向に流れる。

3: 磁石が動いている間、電流はC→B→Aの方向に流れる。

4: 磁石が停止すると、電流はA→B→Cの方向に流れる。

5: 磁石が停止すると、電流はC→B→Aの方向に流れる。

磁場の向きは電流が流れる方向に向かって時計回り(右回り)の方向となる。 このように、電流の周りに環状の磁場が発生するのをアンペールの法則と呼ぶ。 また、電流の流れる方向に対して右ねじを回転する方向に磁場が発生するため、これを右ねじの法則という。
設問は、磁束が湧き出すN極側をコイルに近づけている状況である。磁石をコイルに近づけている間は、コイルを右から左に貫く磁界を発生させる電流が誘導起電力によって流れる。右ねじの法則によって、電流の流れる向きはC→B→Aとなる。
また、磁石が停止すると、磁束が変化しなくなることにより誘導起電力は発生せず、電流は流れなくなる。

1:不適切。

2:不適切。

3:正解

4:不適切。

5:不適切。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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