解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第44問

フェイルセーフはどれか。2つ選べ。

a: 麻酔器の酸素供給停止時の亜酸化窒素ガス遮断装置

b: 電気メスの対極板コード断線検知機構

c: 医療ガス配管端末器のピン方式

d: 心電図モニタの不整脈アラーム

e: IABP装置のバッテリ搭載

ヒューマンエラーによる事故を防止するために、フェイルセーフ、フールプルーフ、多重系がある。
フェイルセーフとは、なんらかの装置・システムにおいて、構成部品の破損や誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に動作するようにすること、またはそう仕向けるような設計手法で信頼性設計のひとつである。
フールプルーフとは、誤操作や誤設定などの間違った使い方をしても、少なくとも使用者や周囲にとって危険な動作をしないように、あるいはそもそも間違った使い方ができないように配慮する設計手法のことである。
多重系とは、重要な部分を二重、三重にし1つが故障しても他の同じ役目の部分が片代りするシステムである。

a:正解。酸素供給停止した際に、その影響を最小化する目的で亜酸化窒素ガスの供給を遮断するという安全側に動作するようにシステムであるので、フェイルセーフである。

b:正解。対極板が断線した際に、その影響を最小化する目的で電気メスの出力を停止するという安全側に動作するようにシステムであるので、フェイルセーフである。

c:医療ガスの種類ごとにピンの配置を異なったものにするという間違った使い方ができないように配慮する設計手法であるので、フールプルーフである。

d:アラームとは異常が生じた際の警報システムである。

e:外部電源だけでなく、内蔵バッテリでも動作可能としているので多重系である。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
kohをフォローする
スポンサーリンク
臨床工学技士 国家試験 過去問
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました