JIST0601-1で規定されている漏れ電流測定用器具(MD)について正しいのはどれか。3つ選べ。

a: R2は1kΩである。
b: C1は0.015nFである。
c: R1とC1で高域通過フィルタを構成している。
d: 点線内の合成インピーダンスZは約10kΩとなる。
e: 漏れ電流の値は電圧計の指示値をR2で除した値となる。
漏れ電流の測定には、漏れ電流測定用器具(MD)が使用される。これは、1kHz以上の高周波に対する電撃の閾値が、周波数に比例して増大することを模擬した回路で人体の電撃に対する周波数特性を模擬した回路となる。R1(10kΩ)とC1(0.015μF)、R1(10kΩ)とC1(0.015μF)を直列に並べて、コンデンサーC1の電圧を測定することで低域通過フィルターを形成している。高域遮断周波数は、およそ1kHzであり、これにより、漏れ電流の周波数が1kHzより高くなればなるほど、コンデンサーC1のインピーダンスが低下し、電圧計にかかる電圧は低くなる。R2(1kΩ) を人体の代表的な抵抗値として電撃の効果が周波数と共に小さくなる人体の周波数特性を模擬している。
a:正解。R2は人体の抵抗を模擬しており、1KΩ±1%である。
b:正解。コンデンサーC1は0.015μF±5%である。
c:R1とC1で高域遮断フィルタを構成している。
d:漏れ電流測定用器具(MD)は1kHz以上の高周波に対する電撃の閾値が、周波数に比例して増大することを模擬した回路であり、点線内の合成インピーダンスZは周波数によって変化する。
e:正解。漏れ電流測定用器具(MD)は、電圧計で測定した値を人体の抵抗を模擬したR2の値、1kΩで除した値が漏れ電流の値となる。