解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第40問

単一故障状態でないのはどれか。

1: 強化絶縁の短絡

2: 絶縁のいずれか一つの短絡

3: 電源導線のいずれか1本の断線

4: 沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡

5: 保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路

単一故障とは単一の原因によって一つの機器が所定の安全機能を失うことをいい、単一の原因によって必然的に発生する要因に基づく多重故障を含む。JIS T 0601-1では原則の1つとして、単一故障が発生した場合でも医療機器が安全でなければならないと定めてられている。
電気的な単一故障状態には以下の8つがある。
・絶縁のいづれか1つの短絡
・沿面拒否または空間距離のいずれか1つの短絡
・絶縁、空間距離または沿面距離と並列に接続している高信頼性部品以外の部品の短絡および開路
・保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路
・電源導線のいずれか1本の断線
・分離した外装を持つME機器の部分間の電源を供給する線のいずれかの断線
・部品の意図しない移動
・危険状態に結びつく導線およびコネクタの偶然の外れによる破損

1:正解。基礎絶縁と補強絶縁の2つで構成された絶縁を二重絶縁という。強化絶縁は二重絶縁と同等の能力がある。よって、単一の故障ではない。

2:適切。

3:適切。

4:適切。

5:適切。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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