流量制御型(容積制御方式)の輸液ポンプについて正しいのはどれか。2つ選べ。
a: 輸液の成分による誤差は生じない。
b: 汎用の輸液セットが使用できる。
c: 滴下センサが必要である。
d: 滴数制御型(滴下制御方式)に比べて流量のばらつきが大きい。
e: 圧閉される部分のチューブ内径の変化で誤差が生じる。
輸液ポンプは、弾力が高く自己拡張性のある輸液チューブを使用し、これを機械に挟み込んでローラーで押すことによって、あらかじめ設定された量を輸注する。輸注速度及び輸注予定量を設定することができる。薬液の送液を整除する方式として、流量制御方式と滴数制御方式がある。
a:正解。滴数制御方式では、輸液の成分により誤差が生じ流量に影響を与えるが、流量制御方式では影響しない。
b:流量制御方式では専用の輸液セットが必要となる。滴数制御方式では汎用の輸液セットを使用できる。
c:滴数制御方式には滴下センサが必要となる。
d:滴数制御方式では、滴下速度や薬液濃度、点滴筒の傾きにより流量にばらつきが大きくなる。流量制御方式では流量のばらつきは小さい。
e:正解。長時間使用により輸液セットチューブの弾力性が低下(内径の変化)することにより流量の誤差が生じる。