解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第29問

パルスオキシメータの測定誤差の要因とならないのはどれか。

1: 患者の体動

2: 大気圧の低下

3: 末梢循環不全

4: 異常ヘモグロビン

5: 診断用色素の投与

パルスオキシメータとは、皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置である。プローブは発光部と受光部で構成されている。赤外線(940nm)と赤色光(660nm)をランバートベール法則を基に吸光度を計測し、吸光度比の違いから酸素飽和度を検出している。拍動を感知することで、飽和度を測定する動脈血とそうでないものを判別するため、拍動の検知ができない極度の低血圧、極度の末梢の血流低下、無拍動型の人工心肺装置使用時には、正確な測定ができない。通常、光の透過率で飽和度を測定する装置の原理上、一酸化炭素中毒、メトヘモグロビン血症などの場合も、SpO2を正確に測定できない。他にも、マニキュア、色素(メチレンブルーやインドシアニングリーンなど)の投与、電気メスによる電気的干渉、体動、周囲光(アルミホイルによるプローブの遮光が有効)により、測定不能となることがある。

1:受光波形の拍動成分が乱れたり小さくなったりする場合は計測できない。

2:正解。測定誤差の要因とならない。

3:受光波形の拍動成分が乱れたり小さくなったりする場合は計測できない。

4:血中の異常ヘモグロビン(一酸化炭素ヘモグロビン、メトヘモグロビン)に影響される。

5:色素(メチレンブルーやインドシアニングリーンなど)の投与に影響される。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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