解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第20問

劇症肝炎について誤っているのはどれか。 

1: プロトロンビン時間は正常範囲内である。

2: 治療抵抗例には肝移植が適応になる。

3: 治療として血漿交換がある。

4: 広範な肝細胞の壊死を来す。

5: 肝性脳症を来す。

発症後8週間以内に高度の肝機能異常、肝性昏睡II度以上を来たし、プロトロンビン時間が40%以下であるものを指す。肝性脳症による昏睡出現までの期間で急性型(発症してから脳症出現までの期間が10日以内)と亜急性型(発症してから脳症出現までの期間が11日以降56日以内)に分類される。遅発性肝不全は期間が、8週以降 24週以内の肝不全は遅発性肝不全と定義され、肝性昏睡II度以上、プロトロンビン時間が40%以下を示すものを指す。

1:正解。プロトロンビン時間が40%以下に低下していることが診断基準の一つである。

2:通常はステロイド、免疫抑制剤投与を行い、改善が見込めない場合に人工肝補助療法を施行する。このような治療でも改善しない治療抵抗性の場合には肝移植の対象となる。

3:本邦では、血漿交換と血液濾過透析を組み合わせた人工肝補助療法が行われている。

4:広範な肝壊死が診断基準の一つである。

5:肝性昏睡II度以上の肝性脳症が診断基準の一つである。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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