解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午前:第17問

院内肺炎の主な原因病原体はどれか。2つ選べ

a: 緑膿菌

b: 結核菌

c: レジオネラ

d: 肺炎マイコプラズマ

e: メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

院内肺炎(Hospital-acquired pneumonia:HAP)とは、 患者の入院後、少なくとも48〜72時間後に発症した肺炎を指す。通常はウイルスではなく、細菌感染によって引き起こされる。起因菌としては、市中肺炎に関連する菌の他に緑膿菌、大腸菌、肺炎桿菌などのグラム陰性桿菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などが主である。院内肺炎は尿路感染症に次いで一般的な院内感染であり、全体の15〜20%を占める。

a:正解。グラム陰性桿菌で院内肺炎の主な起因菌の一つである。

b:通常、排菌する結核患者は結核病床に収容、隔離されるため、院内肺炎の原因となる機会はまれである。

c:レジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸引してレジオネラ感染を起こす。これまで、入浴施設で感染した例がたびたび報告されている。

d:マイコプラズマ肺炎は市中感染で発症する機会が高く、肺炎の5~10%を占め、その80%程度は14歳以下の若年者といわれている。

e:正解。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は医療関連感染の代表的原因菌の一つである。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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